エナミルク物語
今年2月のリトレーニングセールで購買されたエナミルク。その後オーナー様の「騎乗につながるグラウンドワークを学びたい。」というご意向で、岡山に残りグラウンドワークを中心に引き続きリトレーニングを頑張ってきました。
この度、10月3日に岡山を出発し、オーナー様の元へ。
今回サラブリト卒業後に引き続きリトレーニングをすることになったのは初めてのパターンだったので、思い出とともにご紹介したいと思います。
愛嬌たっぷり、人が好きで、カバンから出てくるものは全部エサだと思ってしまう花より団子タイプ笑
エナミルクが入厩してきたときは紅一点でサラブリトにあまり牝馬が入ってこないので、「姫」とあだ名を付けました。会いに行くたびに「姫」、「姫ちゃん」と呼んでいると私の声に反応してくれるようになりました。
サラブリトにいる間は、厩舎でまったりしている姿しか見ることはありませんでしたが、運動中のエナミルクはエサが欲しくて頑張るタイプだったそうです笑
エサを我慢してもらうのもリトレーニングのひとつではありますが、たくさん甘えてもいいけど、頑張るときは頑張ってね!と教えるのも大切です。牝馬は厳しくしてしまうと、人の元に戻ってこないので、上手にできたときは特に褒めてあげる。もしいじけてしまったら、お迎えに行く。そういう小さなことから地道にコミュニケーションを取っていき、エナミルクは成長していきました。
そして、女性特有なのかもしれませんが、朝起きてすぐは指示に反応しづらく、時間が経たないと頑張る気にならなかったようです。同じ女性として共感する部分があります笑
私も朝起きてから、ボーっとしてしまい、なかなか頭がスッキリしません笑
顔を洗って、お化粧をして、準備をして、時間が経つにつれて段々と頭が起きてきます。
イメージとしては、こういった感じがエナミルクにもあったようです。
ごはんやご褒美のトリーツが大好きで、やる気を出したらとことん頑張ってしまうエナミルク。いろんな可愛らしい場面や自分自身に当てはまるような行動・仕草を見ることができました。
サラブリトに来てから卒業するまで見届けられたこと、そして何より大事にしてくださるオーナー様と出会えたご縁に感謝しています。
最後に、私がサラブリトに入社して、一番最初に馬の紹介を書いたのがエナミルクです。
第一印象は可愛い、キレイな顔立ち、表情が優しい、カメラ目線が上手。その印象は卒業するまで変わりませんでした。いつ写真を撮ってもカメラ目線で可愛いポーズをしてくれたエナミルク。
オーナー様の元へ到着した後はお腹がすいていたのか、草にまっしぐらだったようで、まさにエナミルクらしいエピソードをお聞きしました笑
グラウンドワークと騎乗のつながりを学ぶため、月一回のペースで岡山へお越しいただいたオーナー様ご家族。限られた時間ではありましたが、一緒に岡山で過ごした思い出を糧に、セカンドキャリアを元気に幸せに過ごして頑張ってほしいです。
また会いに行くからね。
いろいろ勉強させてくれてありがとう、エナミルク。